2010年10月11日月曜日

考える力

『田原総一朗責任編集 嫌われ​ることを恐れない 突破力!』​出版記念スペシャルトークを見て。

大学が暗記問題だけをさせて、唯一の答えがない本当に考える課題を学生にさせていないということで盛り上がっていた。
私もすこーしだけ大学で学生を指導する立場になったことがあるけど、その時の感想。

今の学生はめちゃくちゃ頭がイイんだけど、全く考えられない。

何度もそういうアプローチをしたんだけど、全くダメだった><
「この実験を通してどんなこと感じた?なーんでもいいから言ってみ」
って引き出そうと思ったけど、だーんまり。
数カ月、なーんの進展もなかった。
でも、これは彼らがいけないんじゃない。
彼らはまさしく超エリートであって、学校が言うとおりに素直にやってきただけ。
つまり、システムに問題がある。

正直、考える力をつけようとするなら、大学ではもう遅い。
小学生ぐらいからしないと無理でしょう。

ただ、1つ付け加えておくと、暗記型の教育がうまーくいっていた時代もあるということ。
まさしく高度経済成長。
国民全体が滅私奉公で国が急激に成長した「Japan as No.1」の時代。
この成功体験が国民に染み渡っている限り、なかなか変わらないと思うなー。

相対的な近未来を知る方法

『田原総一朗責任編集 嫌われ​ることを恐れない 突破力!』​出版記念スペシャルトーク(第​3回)を見て。

いやー、勝間さんとホリエモン、近未来を生きてる。
すごく実感するおもしろい番組。
オススメです。

番組中でホリエモンが、おもしろいこと言っていた。

要すると、この二人はツイッターなどを通して膨大な情報を取り込む努力をしている。
興味ある情報は、ブログに書いて研鑽することで情報を自己消化する。
これをずっと繰り返す。
いうなれば情報の砂金採り。
このプロセスを繰り返すことで、膨大な情報が身につく。
最新の情報を知っている人は、知らない人と比較して近未来を知っていることと等価。
このことが重要。

うーん、納得。
俺も実践実践^^

日本財政に関する、とっても些細な深い疑問><

いっつも疑問に思うこの数式。

1100兆円=1000超円ー50兆円/年×A年

簡単にいうと、今、日本の個人資産は1100兆円あって、国の負債が1000兆円ほどあって、毎年国の負債が50兆円ほど増えていく。
上の数字はざっとだから誤差はあるけど、すると
あと2年でこの国は債務超過になる?

そうなったら外国に国債を買ってもらわなきゃいけない。
買ってもらうためには国債の利率を上げなくちゃいけないけど、そうすると国債の返済額が毎年増える。
国債が600兆円ほどで利率が1%だから今は毎年6兆円。
でも、例えば利率が2%になったら12兆円、3%になったら18兆円が借金返済で飛んでいく。
例えばの話だけど万が一そうなったら今の税収が約35兆円だから、
国の収入の半分が借金返済に消えてなくなるの?><

全くもって意味がわからん。
まあとりあえずは、年金の大幅減額、医療費負担一律5割とかになるのかなー。

こんなことを考えてしまう俺がただただ馬鹿なのか???

誰か、この意味がわからない状況を説明してくださいm(_ _)m

2010年10月10日日曜日

貧しいということ

最近のETV特集は本当におもしろい。

ETV特集「“小さな金融”が世界を変える~アメリカ発 元銀行マンの挑戦~」を見ていて、貧困について痛烈に感じたことを思い出した。

俺が25歳のころ、セブ島に友達と行った。
スキューバダイビングやカジノを堪能してほんとに楽しかった。
ある日、バイクタクシーを雇って町を遊びまわっていたとき、タクシーのドライバーがいきなりストリップに行こうと言ってきた。
女の子も一緒にいたからためらっていたんだけど、むしろ女の子とは積極的。
男のほうがビビッてたから、みんなで行くことにした。

日本円で300円くらいを払ってストリップに入ると、踊り子さんはめちゃくちゃ若くてかわいい。
別に少しのお金を払えば、お触りも可。
純粋な俺はなんてことだーってショックを受けていたんだけど、そこでドライバーが、


「この国で一番人気があるアルバイトはなにか知ってるか」


って聞いてきた。知らないって答えたら


「ストリップ嬢だ。この子たちはみんな、ここで稼いだお金で学校にって勉強してるんだ」


親からお金を出してもらって博士号まで取得した俺にとっては、全く信じられない話。
セブ島の人たちが貧しいことはそれまでに肌身に感じていたけど、貧しいということの厳しい現実を目の当たりにした。

で、思ったのは、


「自分の娘に体を売らせなければいけない。


本当に貧しいというのはこういうこと。


実際に、セブで起こっていること。


そんな状況、俺は絶対耐えられない。」


いつも思うけど、今の日本人は貧しいということの意味を知らない。
それがこの危機感のなさの原因だと思う。
それはそれでいいけれども、日本がああいう状況にならないことだけを望んでいる。

日本人は極めてまじめだから競争力はめちゃくちゃ高い。
でも今、毎年50兆円もの借金をしている国で、スーパーインフレが起きないと誰が断言できるか。
今、金融システムの崩壊というまったく別の方向から危機が迫っている。


日本が貧しい国にならない確率が、ゼロでなくなりつつあることを感じている。

AiR×ニコニコ生放送~電子​書籍の全て~の感想

電子書籍が既存の紙版書籍に与える影響についてのニコニコ動画を見てみた。


IT化によって激動の時代を迎えている出版業界。
この動きを戸惑いながらも前向きに捉えたこんな企画だったので、好意的に見た。


俺もiPadを買ったときには、これからはiPadで本を読むかなーって思っていた。
でも実際はやっぱ、iPadで長編の本を読むのはつらい。
iPadを買って逆に、本の良さを改めて感じた。
結果、iPadを勝手からむしろ、買う本の数が大幅に増えた。
iPadを使って膨大な情報と効率よく接することで、これまでに知らなかった新しいことに興味がわいた。
そこで、そのことに関するまとまった情報を得たいという欲望が沸き、本を買う。
携帯性と読みやすさという点では、今のところiPadよりも紙版のほうが断然よい。
だから、出版業界は電子化を恐れる必要は全くない。


ただし、出版業界もこのままではつらい。
もっと積極的に、ITとの融合を進めるべきだ。
簡単なところから言えば、ブログとRSSリーダーをもっと積極的に使う。
新しく出る本のタイトルと大まかな内容、そしてできれば内容の一部をブログ上にあげて読者との接点を増やす。
電子書籍も当然一つの手。
これまでに出版した本を電子書籍化し検索機能をつけ、興味のある内容の本に簡単にアクセスできるようにする。
Googleが類似サービスを実現するけど、精度が高ければニーズはある。
本当にいい情報が欲しければ、そこに金を出す人はいくらでもいる。


図書館の検索サービスと連携することも一つの手だろう。


ちなみに、Scansnapによる電子書籍の自炊は、ウェブによる違法ダウンロード以外は気にする必要が全くない。
私もよく電子書籍を自炊しているが、これは、本棚がすぐに埋まってしまうからだ。
日本の部屋は狭い。
本棚が埋まると新しい本が買えない。
ただ、いつか読むかもしれないと思うと、本がなかなか捨てられない。
買った本を収納するスペースが本棚にない事が、本を買う上でのボトルネックとなっていた。


でも、その状況をScansnapが大きく変えた。
読まないかもしれない本も電子書籍化することで、何のためらいもなくどんどん本が捨てられる。
結果、本棚にスペースができて、新しい本が買えるようになる。
つまり出版業界としては、読んだ本はどんどん電子書籍化してもらって新しい本を買ってもらうべきだ。


ちなみに、出版業界の人が、「やっぱり大事な本は、本として残しておきたいよねー。」といっている人がよくいるが、全くのナンセンス。
俺だって、好きな本、継続的に読みたい本は電子書籍化しない。
電子化するのは、2回目読むかは微妙だなーっていう本だけ。


これからは、本当に新しい方法がどんどん出てくる。
これからの時代、頭をできるだけやわらかくしてなんでもゼロイチで決めないこと。
それが一番大事だと、私は思う。

2010年10月5日火曜日

ノーベル物理学賞、発表!

私も物理を専攻しているものとして、当然、今日のノーベル物理学賞の発表は興味を持っていました。
正直、グラフェンでのノーベル賞は少し早い気がしますが、受賞した先生方の成果を見ると納得です。
はー、36歳で教授、そしてノーベル賞。。。
どんな気持ちなんだろう。。。
私には、想像もできません><

ま、それはいいとして、グラフェンと兄弟分のカーボンナノチューブの研究をしたことがあるものとして、グラフェンの解説をしてみたいと思います。

グラフェンは一言でいうと、炭素でできたものすごーく薄い膜です。
厚さはまさしく、炭素原子1つの厚さ。
だいたい、10億分の1メートルくらいですかね。
信じられます?
こんなに薄いと、もはや私たちの世界とは違う現象が起こります。
電子は波としての性質をもち、電子がいる場所と運動量を同時に決めることはできない。
いわゆる、量子力学ってやつです。
こんなに特殊な特性をもった物質が室温で実際にでちゃうもんだから、めちゃくちゃ興味深い!
ものすごーく多くの研究者が飛びついて、世界中で盛んに研究が行われています。

で、おもしろいのが、こんなに興味深い物質が、次のように信じられないほど簡単な方法でできちゃんです!

以下が、グラフェンのレシピ。
まず、炭素の塊を持ってきます。
これは少し高いですが、研究用に売ってます。
次に、この塊にセロハンテープをペタ!
最後にセロハンテープをベリって剥がすと、セロハンテープの表面に1原子の炭素の膜、つまりグラフィンがくっついてきます。
で、終り。
いやー、ほんと信じられないほど簡単。
でもやっぱろこれが1番いい方法だということで、世界中の研究者がこうやってグラフィンを作ってきました。

以上、簡単にではありますが、グラフェンの解説でしたー。
いかがですか?
もしわからないことや私の間違い等がございましたら、ぜひ遠慮無くコメント欄にお願いいたします。



以下、余談です。
グラフェンにとてもよく似たものが、身の回りにあります。
それは、鉛筆で書いた時の黒い線です。
鉛筆の芯は、炭素の膜が積み重なったもので、紙とこすらせると炭素の膜が1枚ずつ紙にひっつきます。
これが、鉛筆で字がかける原理。
厳密に言うと炭素の膜が一つの原子ではないのでグラフェンとは言えませんが、ものすごーくうすーく鉛筆で書いたらもしかたら、グラフェンといえる部分ができるかもしれません。

余談No. 2です。
今回の受賞は、私としてはすこしショックなものでした。
みなさん、カーボンナノチューブという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
カーボンナノチューブは日本の飯島澄男先生が発見したもので、日本初の大発見でした。
というわけで、いつノーベル賞が出るかと楽しみにしていたわけです。

と・こ・ろ・が、カーボンナノチューブ、実はこれ、グラフェンをぐるぐるっと巻いたものなんです。
つまり、カーボンナノチューブとグラフェンは兄弟みたいなもの。
で、もう一人、兄弟がいます。
それは、グラフェンを使って完全な球を作ったもので、フラーレンです。
つまり、フラーレン、カーボンナノチューブ、そしてグラフェンは3兄弟といえます。

で、この3兄弟のうち、フラーレンの研究に関して1996年にノーベル化学賞が授与され、今回、グラフェンに関してノーベル物理学賞が授与されました。
ということは、カーボンナノチューブは・・・どうでしょう。
うーん、厳しいかなー。。。

でも、ノーベル賞は、世の中を変えた発明に対して授与されるものです。
カーボンナノチューブは応用を目指して、今も盛んに研究されています。
近い将来、世界を驚かすブレークスルーがでて、私たちの生活をよりよいモノにしてくれるよう、そしてノーベル賞が授与されるよう、強く望んでいます。

以上、私なりのグラフェン解説記事でした^^

2010年10月4日月曜日

三十路超が、17歳に教えられた

部屋を片付けていたら、山田かまちの「17歳のポケット」をふと見つけた。

パラパラとめくって目がとまった言葉。

「世の中を見る目の中に必ず
否定と肯定が混じっていると思いますよ。
でも、
肯定ぶるのがどちらかと言えばいいと思えますね。」

9割が批判的な発言のボクにズッキーん。
た、た、確かに(T T)

彼のような、広い心をもつ人になりたい。。。が、も、もう、遅いかな><

でも、こんな純粋な言葉を心にいれるのも、たまにはいい^^

医療費について

日経新聞に、こんな記事が載ってました。


医療費窓口負担、70~74歳は2割に上げ 厚労省検討 
13年度から段階的に 1割に軽減の特例解除
http://ow.ly/2NLlx 

日本の素晴らしい文化として「お年寄りは大切に」っていうのがあるけど、今はむしろ「若い人を育てよう」っていうことも主張されていいと思う。
非正規として使い捨てられる若い人が多すぎる。
で、その大きな元凶の一つが高齢者の医療費。
あのー、国の歳入と年金・医療費の額がほととんど同額ってありえないんですけど。
他に、なーんにもできません><
で、仕方ないから、借金の積み重ね。

この負のルーチンを脱するため、お年寄りにも協力していただきたい!
恐らく、お金があまりないお年寄りに負担が大きいということで批判されるんだろうけど、すでに、若い人に対する負担が大きすぎる。
この国、ほんとに潰しちゃいますよ><
このことを考慮していただいて、できればお年寄りの間で支え合う仕組みを作って頂けないだろうか。

まあ、後期高齢者医療制度が政争の具にされてしまう時点で、終わっているとは思うけど。。。
ただし私は、全く声をあげない若い人に責任があると思ってます。

2010年10月3日日曜日

ETV特集「なぜ希望は消えた?~あるコメ農家と霞が関の半世紀~」を見て

教育テレビの特集で、「なぜ希望は消えた?~あるコメ農家と霞が関の半世紀~」 という番組が放映されました。
日本の農家は信じられないほどの高齢化によって危機的な状況にありますが、その原因がよくまとまっていました。

私の実家も農家をやっています。
先祖代々引き継いできた田んぼがあるので、長男の私は農家を継ぐように期待されているわけですが、はっきりいって、ありえません。
なぜか。
収入が低すぎるし、興味もない。
研究者としてうまくいっており収入も高いのだから、わざわざ辞める必要がまったくない。

政治的な失政も極めて大きいです。
農林水産省の元エライ人が言っていた一言。
「一番やりたかったのは、農家の選別。やるきのある農家を選ぶべきだった。でも、政治的には難しい。選挙には、数が必要だから。」
想像どおりではありますが、農家が大票田となってきた自民党の背景が見えてきました。
政治家の皆さんは、こんな状況になってしまった責任を取るんでしょうかね?

ただ新興国の台頭によって科学技術立国はほぼ不可能なので、将来は農業立国になるのかもしれません。
そうしたら私も少しは興味が出るのかもしれませんし、興味がある人は、今のうちに手を打っておくといいおかもしれません。

研究目的




研究内容を伝えるため、140文字で表現することを試みています。

テーマ 研究目的

研究の最終目的は、シリコン素子を磁石で作り直すことで素子に新機能を付加することです。
素子自体が磁石の向きで情報を記録するので、情報記録用のエネルギーの低減と素子の再書き込みが実現します。
私は磁石の磁気特性を光で調べ、素子特性の向上に必要不可欠な基礎評価を行っています。

136文字

2010年9月27日月曜日

音ミエール2

先日、和音を可視化するソフトウェアの音ミエールというファイルを公開しましたが、今回は調子にのって、お持ちの音楽ファイルを解析して可視化するソフトを作ってみました。






今回は音楽ファイルをIgor Proに取り込まなきゃいけないので少し面倒なプロセスが必要ですが、もしよかったら、使ってみてください^^


音ミエール2の使い方


1. Igor Proの評価版をダウンロードし、インストールします。


2. 以下に示す二つのフォルダーを開きます。
C:\Program Files\WaveMetrics\Igor Pro Folder\More Extensions\File Loaders


3. このフォルダー内にある「SndLoadSaveWave」、「SndLoadSaveWaveQT.dll」、「SndLoadSaveWave Help」のファイルのショートカットを作成する。


4. これら3つのファイルのショートカットを以下のフォルダーにコピーします。
C:\Program Files\WaveMetrics\Igor Pro Folder\Igor Extensions


5. 下記のリンクから音ミエール2をダウンロードして、ダブルクリックします。
https://files.me.com/hassy1977/cg3315


6. 解析したい音楽データがあるフォルダーを開きます。


7. 音ミエール2の左上の表にあるフォルダーの欄に、このフォルダーのアドレスをコピーします。


8. 解析したい音楽データのファイルの名前を、左上の表にあるファイルの欄にコピーします。ファイル名の最後に、「.mp3」や「.wav」などのファイル形式を付け加えてください。


9. 音ミエール2の真ん中の上方にある「Get Data」ボタンを押してください。


10. 「Get Data」ボタンの隣にある「Start!」ボタンを押してください。


以上で、主な使い方はおしまいです。


感想や質問がありましたら、コメント欄にお願いいたしますm(_ _)m

2010年9月23日木曜日

喫茶店

今日は家でずっと本を読んだり書きものをしたりしてたので、ちょっと気分を変えてから書類書きをしようと思って、家の近くにある喫茶店ポエムに来た。
このお店はむちゃくちゃ大人な薫りのするシブーイお店^^
前からずっと気になってたんだけど、いい機会なので試しに入ってみた。

で、早速コーヒーをオーダーした後にパソコンを広げようと思ったらいきなりオーナーが、パソコンはご遠慮下さいとのこと。
ぐおー、先に言ってくれ!
ま、気持ちもわかるので従ったけど、書類も書きたい。
見たら、隣の人は携帯をどうどうと使ってる。
ちょうどiPadを持っていたから、携帯とパソコンの間と言えるiPadはどうだ!と思って使い始めたら、何も言われなかったww
ま、どう考えても、オーナーにとってはiPadもパソコンだろう。
閉店間際までいたんだけど、会計の時のオーナーの目は、突き刺さるほどに痛かった><
以後、気をつけますm(_ _)m

2010年9月18日土曜日

日本におけるデジタル社会の明日を描く討論会を見て

ニコニコ動画で流された慶應大学で開かれたシンポジウムがおもしろかったです。
感想を少し列記。

ガラケー+iPad 3Gが最強は同意。
めちゃくちゃ便利そうなんだけど、依存しそう><

日本には、金、人、技術という商売の3大要素がまだまだあるということに激しく同意。
なんとか、若い人間が活躍できる環境が作れないのか。

慶応と東大はハーバードとスタンフォードに勝てるか?という設問に対しては、全員×。
ま、勝つか負けるかなんてナンセンスなんだけど、やっぱ、向こうの大学は楽しいもんねー^^

私はあまり既得権益に対して悪口を言うのはすきじゃなくて、今の日本がこうあるのは歴史の流れだから仕方ないと思います。
で、大事なのは、若い人が国家規模の悪い流れに敢えて飛び込む必要はない。
若い人が自主自立して、自分がしたいことを夢をもって挑戦すること。
これが大事だなーと感じます。
世界有数の富裕国「日本」にはそれができる十分な環境があるので、若い人は十二分に活用して欲しいなー。

最後に雑記。
このシンポジウムは10部構成でそれぞれ10分。
部が変わるときにドラがなるんだけど、最初に周知がなかったからドラがなったときにベッドから飛び起きた。
初めに説明して欲しかった><

勝間和代のUstreamぶっちゃけを見て

政治に関する本質的な議論がバシバシきておもしろい。
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/09/ustream-76dd.html

参加者は
勝間和代
藤田 憲彦 議員 衆議院東京4区 Twitterは@fujitamin
中林 美恵子 議員 衆議院神奈川1区 Twitterは@miekondotcom
谷田川 元議員衆議院千葉10区

藤田議員の知見がすごい。
中林議員も期待できる。
俺の実家の選挙区選出の谷田川議員、ずっと蚊帳の外><

多くの人がこういう情報を頭に入れ、これからの国をどうするのかを各々が考えれば日本はすぐによくなるなーって確信します。

伝説の教授に学べ!を読んで

名門イェール大学の浜田幸一教授が、若田部早稲田大学教授と勝間和代との議論を通して、特にデフレ対策に関する対応策を語った本。

冒頭に浜田教授から教え子である白川日本銀行総裁への手紙があり、文面から浜田教授の真摯な思い、そして切実さがひしひしと伝わってきて感動的。

今、多くの日本国民は、急激なデフレに苦しんでいます。
このデフレが浜田教授がいうように止められるものであれば、一日も早く止めて欲しいと強く願います。
デフレで一番の被害をうけるのは、私たち若い人。
デフレは企業の経済活動を低迷させ、それは若い人の雇用状況に直接影響します。
リーマンショックを契機に一気に表面化してしまいました。

若い世代は将来の日本を支えます。
つまり、今の団塊の世代の年金を支えるのだから、この若い世代が潰れかけているということは、決して若い人だけの問題ではないはずです。
でも、なぜ、今の状況をみんなが放置するのか。
私には、全く理解ができません。

デフレがこんなに長く続く理由を考えると、次のような邪な理由が考えついちゃいます。
年金受給者は収入は変わらないけど失職などのリスクありません。
こんな人には、デフレはまさに歓迎すべきことです。
収入はどうやったって変わらないんだから、物価が安くなればより贅沢ができる。
この世代は投票に行くから票になる。
だから政治は、お年寄りへ傾倒した政策が多くなる。

でも、私はこれは当然だと思います。
議員にとって最も大事なことは、次の選挙も勝つこと。
上のプロセスは全て合法です。
お年寄りが選挙に行き、若い人が選挙に行かない。
この背景が現状を産み、そしてこれからもずっと現状を維持させるのだなーと感じます。

音ミエール


音って聞こえますが、見えませんよね。
これあたりまえ。

でも最近、私が好きなベロベロ音楽理論というustreamの番組で和音がテーマになっていたので、和音が可視化できないかと思ってこんなプログラムを作ってみました。


     



もし興味があれば、私のプログラムが使われたこの番組を見てください。
http://www.ustream.tv/recorded/9123229
そして、興味が増してきたら使ってみてください。

使い方
1. Igor Proというソフトウェアを下記のホームページからダウンロードして、インストールして下さい。
http://www.hulinks.co.jp/software/igor/download.html
Igor Proは無料の評価版があって、一ヶ月を過ぎるとセーブができなくなりますがプログラムを利用するには問題ないはずです。

2. 以下のリンクから、私のプログラムをダウンロードして下さい。
https://files.me.com/hassy1977/341ipz

3. このプログラムを起動してみて下さい。

あとは見てわかると思います。
もし使い方がわからないときは、コメント欄に質問を書いて頂けると幸いですm(_ _)m

2010年9月13日月曜日

感動する!数学」の感想

桜井進さんという若い人の数学本。
数学への情熱と愛が伝わってきた。
これまでに「フェルマーの最終定理」などより専門的な本を読んでいたので中身の薄さは気になったけど、一般的にはこれぐらいがいいのかもしれない。

・愛しあう運命的な「友愛数」
数字に愛をもつ研究者の想像力、脱帽です。

・美を支配する「黄金比」
黄金比は前から気になっていたけど、どういう原理なんですかね。
人間の脳に、黄金比を探知する仕組みがあるんでしょうか。

・「5×2」と「2×5」は違う!
これは、量子力学をするときに出てきて、私の頭をグラングラン混乱させた。
慣れればOKだけど、たいへんだったな-><

・「ドラえもん」はアインシュタインだった!
ドラえもんに対する解釈として衝撃的なものだったけど、まー、わからんでもない。
相対性理論とかを子供の頃に知っていたら、もっと科学に対する興味が湧いていたんだろうなー。

・占星術・流体力学・軍事が数学の源泉
なにごとよりも大切な人の命、というわけで軍事が最重要課題視され、結果、科学が飛躍的に進歩した事実。
少し皮肉な結果ですね。
ちなみに今でも、アメリカの研究費はほとんどが軍事費です。

以上、読書感想文でした。

2010年9月12日日曜日

「民の見えざる手」大前研一を読んだ感想

この前ようやく論文を出して社内評価も受けたので、今は研究以外のことを広く吸収しようと考えています。

その一環で、今回は経済の本を読んでみました。



「民の見えざる手」大前研一を読んだ感想



・景気循環説にしがみつく人々

景気循環説は、通常であれば理解ができる。

物事は必ず、上振れ、下振れを繰り返して、平衡状態に向かっていく。

ただし現状は、あまりにも下向きの力が強く、すべてを支配しているのだろう。

私は、未だに失われた20年の意味を考える人が少ないと感じている。

人口減少、グローバル化、技術革新の低迷、加えて、既得権益の死守に固執したあまりにも非効率な社会設計、急激な国家低迷の理由をあげたらきりがない。

遂に、この国にも限界が来た。

現状を真正面から直視することが最も大事なことではないだろうか。



・有望な日本人経営者はどこにいる?

農耕民族の日本人にとって、経営者に最も大事なリーダーシップをもつ人財が不足することは当然だと思う。

戦後復興時において松下さんなどの稀有な経営者がでたのはやはり、戦後の特殊な環境が寄与しているんだと思う。



・総合スーパーの低迷は必然である

私は単身者だけど、ほとんどの品物が多すぎて買えない。

豚肉を買うと、数日豚肉料理になる。

確かに量が多いほど手間とコストが掛からないのはわかるから、若干割高でもかまわないから少量パックをもっと増やして欲しい。



・主戦場はリアルからネットへ

私もアマゾン多利用人間です。

製品情報に詳しい店舗で製品の情報を取得してから、ネットで買う。

私にも良心があるからできるだけしないようにしているけど、やっぱり高額な製品では差額が大きい。

あと、アマゾンの驚異的な品揃えはものすごく魅力的。

世の中、大きく変わっていることも実感します。



・「新興国&途上国」市場に打って出る

これ以上の発展が期待できない日本にいるより、若うちに途上国に出たいという気持ちは強い。

私がもつ研究者としてのスキルは、日本にいるよりも途上国の方が生かせるのではないか。

特に私の研究スタイルは、頭とITは使うがお金は使わない。

いつかは世界に打って出たいと思い、他者から見ると、今打って出ろと言われるだろうと感じる。

ただ、東京もまたおもしろいことがあり、今はそれを謳歌するのもいいと思う><



・帰国した知的労働者が成長に拍車

中国やインドなどがなぜこれほどまで急激に発展をしているのか、その根本的な原因は人財が充実してきたことに間違いない。

IT技術の急激な進展により、世界どこにいてもほど同等の環境が実現できるようになったが、環境だけが整っても物事は動かない。

やはり、実行する人が必要不可欠だ。

私はアメリカに一年いたが、その研究室ではアメリカ人がほとんどいなくて中国人や中東アジアの人ばかりだった。

彼らは猛烈に勉強し、働き、成果を出して、最終的には国に帰った。

世界の動きをしっている彼らが核となり人を動かすことで、初めてグローバル化の成果が出る。

だから、人が最も大事。

他方、日本人は未だに極めて内向きだ。

世界でどんなことが起こっているのか、興味もないのだろう。

これが、日本が長期低迷する最も大きな原因だと確信する。



・中国よりも魅力的なインドネシア

間違いなく、日本よりもアジアの方が面白い。

私がもつ研究者としてのスキルをどう活かすか、思案のしどころです。



・国力は「人口」より「人材力」できまる。

激しく同意する。

IT技術の発展などにより、有能な人が仕事の効率を飛躍的に向上させることが可能になった。

私も実験や解析はほぼ全自動で実現するので、常にデータに埋れている。

あとは、実験データを解釈しまとめられる「人財」が必要だ。



・「就職氷河期」は不況だけが原因ではない

つまり、大学生の質が著しく低下しているということを言ってます。

でもこれは、大学生だけの問題ではない。

大学が大学生の質が低いと感じているのであれば、卒業させなければいい。

実際、私よりも一つ上の台は、半分以上留年という凄まじい状況になっていた。

大学は、大学生のために、そして大学自身のために、もっと厳しくなったほうがいい。

そして、大学生に厳しく接することができるように、大学自身も己に厳しくしたほうがいい。



以上、感想文でした。

2010年8月27日金曜日

「感動する!数学」の感想

珍しく、「無限を読みとく数学入門」という難しそうな本を読んでみた。
ま、一応、科学で飯を食っている人間として、知的なことに興味を持とうかと。

で、この本の中に、たまに経済政策の議論を効いていると出てくるく「乗数効果」という言葉に関する解説が出ていて面白かったので、ご紹介します。
参考文献は全て、「無限を読みとく数学入門」ですので、よろしければ。
抜粋だけするので興味がある人は、「無限を読みとく数学入門」の48ページと49ページをご参照下さい。

まず、乗数効果の説明部分。

ここで不思議なのは、政府がたったイチ単位分の鉄骨を追加需要したのにすぎないのに、つまり雇用者ひとり分の注文を出したに過ぎないのに、全体ではなぜか雇用量は10人分も増えて完全雇用が達成された、という点である。政府の需要の10倍もの雇用が生み出されている。これを「乗数効果」という。

なるほど。
夢のような現象。
さすが数学書、理論的によく説明されています。
で、気になったのは、次の文章。
これ、本質だと思います。

ここで付記したいのは、このような「乗数効果」は、その後、理論的にもデータ的にも疑問視されている、という点だ。
理論的に言うと、この話には政府がどこからお金を持ってきたのか、が明記されていない。
公共事業をするために国民から税金としてお金を吸い上げるとそこではこれと逆のプロセスが起きるだろう。
本来あったはずの鉄骨の需要が消え去り、さきほど解説したプロセスの需要を打ち消してしまうはずである。
したがって、需要の増加は政府による1単位の鉄骨だけとなるはずだ。
実際、データによる実証研究でもほぼ「1」という結果が出ている。
ケインズのいう「乗数効果」は、数学的には興味深いが、現実的にはさまざまな面で妥当ではない。

なーるほど。
多くの経済学者が「乗数効果を考えていない」ということを語っているが、本質はこういうコトね。
今、政府は、消費税を上げて公共投資に使うお金をだそうとしていて、このことが景気を冷やすとよく言われているが、このことなのね。

と、日頃の疑問が一つ解決した有意義な読書でした。

2010年7月19日月曜日

英語論文の書き方

あいかわらず、英語論文の執筆が辛すぎる。
どうしたらまともに書けるのか、反芻してみる。

まず論文を書くときの順序って言ったらこんなもんでしょう。

研究のテーマぎめ。
実験の実施。
結果が出る。
他の研究者との議論。
ある程度まとまった解釈ができたら、論文の概要を決める。
論文執筆に足りない実験を実施。
本格的な論文執筆開始。
まず、MindMapを使って論文の概要を眺める。
あとは、気合と根性で論文執筆。
何度も何度も読み返して詳細を詰める(俺は50回では足りない。だから、自分の論文を読むのに飽きてくる)。
自分で納得できした論文ができる。

恐らく、これが自分が考えてきた論文の執筆手順。

ただ最近、ここはまだ3合目くらいではないかと思えてきた。
なぜなら論文は、他人が読むものだから。
自分が書いた論文はどうしても、自分が分かりやすいものになりやすい。
ここからは他人との議論を通して、細部を詰めていくしかない。
これが、辛いんだなー。
いっつも、そんなことどうでもいいんじゃんって思っちゃうけど、それはまだ私が若いせい。
自分は特に、自分に対して甘い。
ただ、論文執筆が辛すぎて、ある程度甘くしないと心と体が持たないとも思える。

今書いている論文は、恐らく8合目くらいまではきた。
あともう少し!

歯を食いしばって、がんばります><

2010年1月17日日曜日

温泉バンザイ!

今日は風邪気味でしたが、どうしても行きたかったので、家から自転車で十分くらいのところにある温泉に来ています。
温泉って、よくよく考えると、人間の生茹でって感じですよね。
それで体調がよくなるなんて、超不思議。
温泉が大好きなので、三時間くらい入ってしまう時も有りますが、今日は日曜日だし体調のこともあるので、二時間弱にセーブしておきました晴れ
ただ、これから自転車でまた帰らねばならぬ
さむそうだなー