2010年10月10日日曜日

AiR×ニコニコ生放送~電子​書籍の全て~の感想

電子書籍が既存の紙版書籍に与える影響についてのニコニコ動画を見てみた。


IT化によって激動の時代を迎えている出版業界。
この動きを戸惑いながらも前向きに捉えたこんな企画だったので、好意的に見た。


俺もiPadを買ったときには、これからはiPadで本を読むかなーって思っていた。
でも実際はやっぱ、iPadで長編の本を読むのはつらい。
iPadを買って逆に、本の良さを改めて感じた。
結果、iPadを勝手からむしろ、買う本の数が大幅に増えた。
iPadを使って膨大な情報と効率よく接することで、これまでに知らなかった新しいことに興味がわいた。
そこで、そのことに関するまとまった情報を得たいという欲望が沸き、本を買う。
携帯性と読みやすさという点では、今のところiPadよりも紙版のほうが断然よい。
だから、出版業界は電子化を恐れる必要は全くない。


ただし、出版業界もこのままではつらい。
もっと積極的に、ITとの融合を進めるべきだ。
簡単なところから言えば、ブログとRSSリーダーをもっと積極的に使う。
新しく出る本のタイトルと大まかな内容、そしてできれば内容の一部をブログ上にあげて読者との接点を増やす。
電子書籍も当然一つの手。
これまでに出版した本を電子書籍化し検索機能をつけ、興味のある内容の本に簡単にアクセスできるようにする。
Googleが類似サービスを実現するけど、精度が高ければニーズはある。
本当にいい情報が欲しければ、そこに金を出す人はいくらでもいる。


図書館の検索サービスと連携することも一つの手だろう。


ちなみに、Scansnapによる電子書籍の自炊は、ウェブによる違法ダウンロード以外は気にする必要が全くない。
私もよく電子書籍を自炊しているが、これは、本棚がすぐに埋まってしまうからだ。
日本の部屋は狭い。
本棚が埋まると新しい本が買えない。
ただ、いつか読むかもしれないと思うと、本がなかなか捨てられない。
買った本を収納するスペースが本棚にない事が、本を買う上でのボトルネックとなっていた。


でも、その状況をScansnapが大きく変えた。
読まないかもしれない本も電子書籍化することで、何のためらいもなくどんどん本が捨てられる。
結果、本棚にスペースができて、新しい本が買えるようになる。
つまり出版業界としては、読んだ本はどんどん電子書籍化してもらって新しい本を買ってもらうべきだ。


ちなみに、出版業界の人が、「やっぱり大事な本は、本として残しておきたいよねー。」といっている人がよくいるが、全くのナンセンス。
俺だって、好きな本、継続的に読みたい本は電子書籍化しない。
電子化するのは、2回目読むかは微妙だなーっていう本だけ。


これからは、本当に新しい方法がどんどん出てくる。
これからの時代、頭をできるだけやわらかくしてなんでもゼロイチで決めないこと。
それが一番大事だと、私は思う。

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