2010年9月18日土曜日

伝説の教授に学べ!を読んで

名門イェール大学の浜田幸一教授が、若田部早稲田大学教授と勝間和代との議論を通して、特にデフレ対策に関する対応策を語った本。

冒頭に浜田教授から教え子である白川日本銀行総裁への手紙があり、文面から浜田教授の真摯な思い、そして切実さがひしひしと伝わってきて感動的。

今、多くの日本国民は、急激なデフレに苦しんでいます。
このデフレが浜田教授がいうように止められるものであれば、一日も早く止めて欲しいと強く願います。
デフレで一番の被害をうけるのは、私たち若い人。
デフレは企業の経済活動を低迷させ、それは若い人の雇用状況に直接影響します。
リーマンショックを契機に一気に表面化してしまいました。

若い世代は将来の日本を支えます。
つまり、今の団塊の世代の年金を支えるのだから、この若い世代が潰れかけているということは、決して若い人だけの問題ではないはずです。
でも、なぜ、今の状況をみんなが放置するのか。
私には、全く理解ができません。

デフレがこんなに長く続く理由を考えると、次のような邪な理由が考えついちゃいます。
年金受給者は収入は変わらないけど失職などのリスクありません。
こんな人には、デフレはまさに歓迎すべきことです。
収入はどうやったって変わらないんだから、物価が安くなればより贅沢ができる。
この世代は投票に行くから票になる。
だから政治は、お年寄りへ傾倒した政策が多くなる。

でも、私はこれは当然だと思います。
議員にとって最も大事なことは、次の選挙も勝つこと。
上のプロセスは全て合法です。
お年寄りが選挙に行き、若い人が選挙に行かない。
この背景が現状を産み、そしてこれからもずっと現状を維持させるのだなーと感じます。

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