2010年10月11日月曜日

考える力

『田原総一朗責任編集 嫌われ​ることを恐れない 突破力!』​出版記念スペシャルトークを見て。

大学が暗記問題だけをさせて、唯一の答えがない本当に考える課題を学生にさせていないということで盛り上がっていた。
私もすこーしだけ大学で学生を指導する立場になったことがあるけど、その時の感想。

今の学生はめちゃくちゃ頭がイイんだけど、全く考えられない。

何度もそういうアプローチをしたんだけど、全くダメだった><
「この実験を通してどんなこと感じた?なーんでもいいから言ってみ」
って引き出そうと思ったけど、だーんまり。
数カ月、なーんの進展もなかった。
でも、これは彼らがいけないんじゃない。
彼らはまさしく超エリートであって、学校が言うとおりに素直にやってきただけ。
つまり、システムに問題がある。

正直、考える力をつけようとするなら、大学ではもう遅い。
小学生ぐらいからしないと無理でしょう。

ただ、1つ付け加えておくと、暗記型の教育がうまーくいっていた時代もあるということ。
まさしく高度経済成長。
国民全体が滅私奉公で国が急激に成長した「Japan as No.1」の時代。
この成功体験が国民に染み渡っている限り、なかなか変わらないと思うなー。

相対的な近未来を知る方法

『田原総一朗責任編集 嫌われ​ることを恐れない 突破力!』​出版記念スペシャルトーク(第​3回)を見て。

いやー、勝間さんとホリエモン、近未来を生きてる。
すごく実感するおもしろい番組。
オススメです。

番組中でホリエモンが、おもしろいこと言っていた。

要すると、この二人はツイッターなどを通して膨大な情報を取り込む努力をしている。
興味ある情報は、ブログに書いて研鑽することで情報を自己消化する。
これをずっと繰り返す。
いうなれば情報の砂金採り。
このプロセスを繰り返すことで、膨大な情報が身につく。
最新の情報を知っている人は、知らない人と比較して近未来を知っていることと等価。
このことが重要。

うーん、納得。
俺も実践実践^^

日本財政に関する、とっても些細な深い疑問><

いっつも疑問に思うこの数式。

1100兆円=1000超円ー50兆円/年×A年

簡単にいうと、今、日本の個人資産は1100兆円あって、国の負債が1000兆円ほどあって、毎年国の負債が50兆円ほど増えていく。
上の数字はざっとだから誤差はあるけど、すると
あと2年でこの国は債務超過になる?

そうなったら外国に国債を買ってもらわなきゃいけない。
買ってもらうためには国債の利率を上げなくちゃいけないけど、そうすると国債の返済額が毎年増える。
国債が600兆円ほどで利率が1%だから今は毎年6兆円。
でも、例えば利率が2%になったら12兆円、3%になったら18兆円が借金返済で飛んでいく。
例えばの話だけど万が一そうなったら今の税収が約35兆円だから、
国の収入の半分が借金返済に消えてなくなるの?><

全くもって意味がわからん。
まあとりあえずは、年金の大幅減額、医療費負担一律5割とかになるのかなー。

こんなことを考えてしまう俺がただただ馬鹿なのか???

誰か、この意味がわからない状況を説明してくださいm(_ _)m

2010年10月10日日曜日

貧しいということ

最近のETV特集は本当におもしろい。

ETV特集「“小さな金融”が世界を変える~アメリカ発 元銀行マンの挑戦~」を見ていて、貧困について痛烈に感じたことを思い出した。

俺が25歳のころ、セブ島に友達と行った。
スキューバダイビングやカジノを堪能してほんとに楽しかった。
ある日、バイクタクシーを雇って町を遊びまわっていたとき、タクシーのドライバーがいきなりストリップに行こうと言ってきた。
女の子も一緒にいたからためらっていたんだけど、むしろ女の子とは積極的。
男のほうがビビッてたから、みんなで行くことにした。

日本円で300円くらいを払ってストリップに入ると、踊り子さんはめちゃくちゃ若くてかわいい。
別に少しのお金を払えば、お触りも可。
純粋な俺はなんてことだーってショックを受けていたんだけど、そこでドライバーが、


「この国で一番人気があるアルバイトはなにか知ってるか」


って聞いてきた。知らないって答えたら


「ストリップ嬢だ。この子たちはみんな、ここで稼いだお金で学校にって勉強してるんだ」


親からお金を出してもらって博士号まで取得した俺にとっては、全く信じられない話。
セブ島の人たちが貧しいことはそれまでに肌身に感じていたけど、貧しいということの厳しい現実を目の当たりにした。

で、思ったのは、


「自分の娘に体を売らせなければいけない。


本当に貧しいというのはこういうこと。


実際に、セブで起こっていること。


そんな状況、俺は絶対耐えられない。」


いつも思うけど、今の日本人は貧しいということの意味を知らない。
それがこの危機感のなさの原因だと思う。
それはそれでいいけれども、日本がああいう状況にならないことだけを望んでいる。

日本人は極めてまじめだから競争力はめちゃくちゃ高い。
でも今、毎年50兆円もの借金をしている国で、スーパーインフレが起きないと誰が断言できるか。
今、金融システムの崩壊というまったく別の方向から危機が迫っている。


日本が貧しい国にならない確率が、ゼロでなくなりつつあることを感じている。

AiR×ニコニコ生放送~電子​書籍の全て~の感想

電子書籍が既存の紙版書籍に与える影響についてのニコニコ動画を見てみた。


IT化によって激動の時代を迎えている出版業界。
この動きを戸惑いながらも前向きに捉えたこんな企画だったので、好意的に見た。


俺もiPadを買ったときには、これからはiPadで本を読むかなーって思っていた。
でも実際はやっぱ、iPadで長編の本を読むのはつらい。
iPadを買って逆に、本の良さを改めて感じた。
結果、iPadを勝手からむしろ、買う本の数が大幅に増えた。
iPadを使って膨大な情報と効率よく接することで、これまでに知らなかった新しいことに興味がわいた。
そこで、そのことに関するまとまった情報を得たいという欲望が沸き、本を買う。
携帯性と読みやすさという点では、今のところiPadよりも紙版のほうが断然よい。
だから、出版業界は電子化を恐れる必要は全くない。


ただし、出版業界もこのままではつらい。
もっと積極的に、ITとの融合を進めるべきだ。
簡単なところから言えば、ブログとRSSリーダーをもっと積極的に使う。
新しく出る本のタイトルと大まかな内容、そしてできれば内容の一部をブログ上にあげて読者との接点を増やす。
電子書籍も当然一つの手。
これまでに出版した本を電子書籍化し検索機能をつけ、興味のある内容の本に簡単にアクセスできるようにする。
Googleが類似サービスを実現するけど、精度が高ければニーズはある。
本当にいい情報が欲しければ、そこに金を出す人はいくらでもいる。


図書館の検索サービスと連携することも一つの手だろう。


ちなみに、Scansnapによる電子書籍の自炊は、ウェブによる違法ダウンロード以外は気にする必要が全くない。
私もよく電子書籍を自炊しているが、これは、本棚がすぐに埋まってしまうからだ。
日本の部屋は狭い。
本棚が埋まると新しい本が買えない。
ただ、いつか読むかもしれないと思うと、本がなかなか捨てられない。
買った本を収納するスペースが本棚にない事が、本を買う上でのボトルネックとなっていた。


でも、その状況をScansnapが大きく変えた。
読まないかもしれない本も電子書籍化することで、何のためらいもなくどんどん本が捨てられる。
結果、本棚にスペースができて、新しい本が買えるようになる。
つまり出版業界としては、読んだ本はどんどん電子書籍化してもらって新しい本を買ってもらうべきだ。


ちなみに、出版業界の人が、「やっぱり大事な本は、本として残しておきたいよねー。」といっている人がよくいるが、全くのナンセンス。
俺だって、好きな本、継続的に読みたい本は電子書籍化しない。
電子化するのは、2回目読むかは微妙だなーっていう本だけ。


これからは、本当に新しい方法がどんどん出てくる。
これからの時代、頭をできるだけやわらかくしてなんでもゼロイチで決めないこと。
それが一番大事だと、私は思う。

2010年10月5日火曜日

ノーベル物理学賞、発表!

私も物理を専攻しているものとして、当然、今日のノーベル物理学賞の発表は興味を持っていました。
正直、グラフェンでのノーベル賞は少し早い気がしますが、受賞した先生方の成果を見ると納得です。
はー、36歳で教授、そしてノーベル賞。。。
どんな気持ちなんだろう。。。
私には、想像もできません><

ま、それはいいとして、グラフェンと兄弟分のカーボンナノチューブの研究をしたことがあるものとして、グラフェンの解説をしてみたいと思います。

グラフェンは一言でいうと、炭素でできたものすごーく薄い膜です。
厚さはまさしく、炭素原子1つの厚さ。
だいたい、10億分の1メートルくらいですかね。
信じられます?
こんなに薄いと、もはや私たちの世界とは違う現象が起こります。
電子は波としての性質をもち、電子がいる場所と運動量を同時に決めることはできない。
いわゆる、量子力学ってやつです。
こんなに特殊な特性をもった物質が室温で実際にでちゃうもんだから、めちゃくちゃ興味深い!
ものすごーく多くの研究者が飛びついて、世界中で盛んに研究が行われています。

で、おもしろいのが、こんなに興味深い物質が、次のように信じられないほど簡単な方法でできちゃんです!

以下が、グラフェンのレシピ。
まず、炭素の塊を持ってきます。
これは少し高いですが、研究用に売ってます。
次に、この塊にセロハンテープをペタ!
最後にセロハンテープをベリって剥がすと、セロハンテープの表面に1原子の炭素の膜、つまりグラフィンがくっついてきます。
で、終り。
いやー、ほんと信じられないほど簡単。
でもやっぱろこれが1番いい方法だということで、世界中の研究者がこうやってグラフィンを作ってきました。

以上、簡単にではありますが、グラフェンの解説でしたー。
いかがですか?
もしわからないことや私の間違い等がございましたら、ぜひ遠慮無くコメント欄にお願いいたします。



以下、余談です。
グラフェンにとてもよく似たものが、身の回りにあります。
それは、鉛筆で書いた時の黒い線です。
鉛筆の芯は、炭素の膜が積み重なったもので、紙とこすらせると炭素の膜が1枚ずつ紙にひっつきます。
これが、鉛筆で字がかける原理。
厳密に言うと炭素の膜が一つの原子ではないのでグラフェンとは言えませんが、ものすごーくうすーく鉛筆で書いたらもしかたら、グラフェンといえる部分ができるかもしれません。

余談No. 2です。
今回の受賞は、私としてはすこしショックなものでした。
みなさん、カーボンナノチューブという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
カーボンナノチューブは日本の飯島澄男先生が発見したもので、日本初の大発見でした。
というわけで、いつノーベル賞が出るかと楽しみにしていたわけです。

と・こ・ろ・が、カーボンナノチューブ、実はこれ、グラフェンをぐるぐるっと巻いたものなんです。
つまり、カーボンナノチューブとグラフェンは兄弟みたいなもの。
で、もう一人、兄弟がいます。
それは、グラフェンを使って完全な球を作ったもので、フラーレンです。
つまり、フラーレン、カーボンナノチューブ、そしてグラフェンは3兄弟といえます。

で、この3兄弟のうち、フラーレンの研究に関して1996年にノーベル化学賞が授与され、今回、グラフェンに関してノーベル物理学賞が授与されました。
ということは、カーボンナノチューブは・・・どうでしょう。
うーん、厳しいかなー。。。

でも、ノーベル賞は、世の中を変えた発明に対して授与されるものです。
カーボンナノチューブは応用を目指して、今も盛んに研究されています。
近い将来、世界を驚かすブレークスルーがでて、私たちの生活をよりよいモノにしてくれるよう、そしてノーベル賞が授与されるよう、強く望んでいます。

以上、私なりのグラフェン解説記事でした^^

2010年10月4日月曜日

三十路超が、17歳に教えられた

部屋を片付けていたら、山田かまちの「17歳のポケット」をふと見つけた。

パラパラとめくって目がとまった言葉。

「世の中を見る目の中に必ず
否定と肯定が混じっていると思いますよ。
でも、
肯定ぶるのがどちらかと言えばいいと思えますね。」

9割が批判的な発言のボクにズッキーん。
た、た、確かに(T T)

彼のような、広い心をもつ人になりたい。。。が、も、もう、遅いかな><

でも、こんな純粋な言葉を心にいれるのも、たまにはいい^^

医療費について

日経新聞に、こんな記事が載ってました。


医療費窓口負担、70~74歳は2割に上げ 厚労省検討 
13年度から段階的に 1割に軽減の特例解除
http://ow.ly/2NLlx 

日本の素晴らしい文化として「お年寄りは大切に」っていうのがあるけど、今はむしろ「若い人を育てよう」っていうことも主張されていいと思う。
非正規として使い捨てられる若い人が多すぎる。
で、その大きな元凶の一つが高齢者の医療費。
あのー、国の歳入と年金・医療費の額がほととんど同額ってありえないんですけど。
他に、なーんにもできません><
で、仕方ないから、借金の積み重ね。

この負のルーチンを脱するため、お年寄りにも協力していただきたい!
恐らく、お金があまりないお年寄りに負担が大きいということで批判されるんだろうけど、すでに、若い人に対する負担が大きすぎる。
この国、ほんとに潰しちゃいますよ><
このことを考慮していただいて、できればお年寄りの間で支え合う仕組みを作って頂けないだろうか。

まあ、後期高齢者医療制度が政争の具にされてしまう時点で、終わっているとは思うけど。。。
ただし私は、全く声をあげない若い人に責任があると思ってます。

2010年10月3日日曜日

ETV特集「なぜ希望は消えた?~あるコメ農家と霞が関の半世紀~」を見て

教育テレビの特集で、「なぜ希望は消えた?~あるコメ農家と霞が関の半世紀~」 という番組が放映されました。
日本の農家は信じられないほどの高齢化によって危機的な状況にありますが、その原因がよくまとまっていました。

私の実家も農家をやっています。
先祖代々引き継いできた田んぼがあるので、長男の私は農家を継ぐように期待されているわけですが、はっきりいって、ありえません。
なぜか。
収入が低すぎるし、興味もない。
研究者としてうまくいっており収入も高いのだから、わざわざ辞める必要がまったくない。

政治的な失政も極めて大きいです。
農林水産省の元エライ人が言っていた一言。
「一番やりたかったのは、農家の選別。やるきのある農家を選ぶべきだった。でも、政治的には難しい。選挙には、数が必要だから。」
想像どおりではありますが、農家が大票田となってきた自民党の背景が見えてきました。
政治家の皆さんは、こんな状況になってしまった責任を取るんでしょうかね?

ただ新興国の台頭によって科学技術立国はほぼ不可能なので、将来は農業立国になるのかもしれません。
そうしたら私も少しは興味が出るのかもしれませんし、興味がある人は、今のうちに手を打っておくといいおかもしれません。

研究目的




研究内容を伝えるため、140文字で表現することを試みています。

テーマ 研究目的

研究の最終目的は、シリコン素子を磁石で作り直すことで素子に新機能を付加することです。
素子自体が磁石の向きで情報を記録するので、情報記録用のエネルギーの低減と素子の再書き込みが実現します。
私は磁石の磁気特性を光で調べ、素子特性の向上に必要不可欠な基礎評価を行っています。

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