さすがに疲れてきましたが、最後の一踏ん張りです。
今日はモーゼル川沿いのトリーア観光。
古代ローマ帝国時代の遺跡が多く残る、歴史の街です。
街自体はとても小さくて、見所もあまり多くない。
メインは昨日既に観た黒い門と大聖堂で、朝十時からゆっくり中を見られました。
最初に、街の入り口にある黒い門に到着。
まずは、黒い門の隣にある資料館で三十分ほど情報を収集して、黒い門はもともと豪華な造りだったこと知った。
次にいよいよ黒い門の中へ。
一階は真っ暗な空間で二階に上がる階段があるだけ。
装飾もほとんどなし。
昔の構造がわかる図があったけれども、照明がよくなくて写真に撮れなかった。
二階に上がると、一気に視界がひらける。
窓がなく天気がとてもいいので、天然の照明が黒い門をとても艶やかに彩った。
建物は石造りで無骨だけれども、昔の優雅さをしのばせるきれいな彫刻が壁に多く残っている。
奥の部屋には痛みが酷いが、キリストの十字架像もある。
三階は二階とほとんど同じ構造だった。
黒い門は左右非対称で、片方にだけ四階がある。
四階は彫刻のない一部屋だけれど、トリーアの街を見下ろせた。
平日にも関わらず、本当に多くの人が余暇を楽しんでいて、ヨーロッパさを感じる。
こんな感じで一時間以上の長い時間をかけ、黒い門を十二分に堪能しました。
次に訪れたのは大聖堂。
十世紀くらいに最初の教会が作られ、改築を重ねて今の姿になったそう。
残念ながら、第二次世界大戦でのダメージも、小さくはなかったようです。
中にはいると、彫刻の多さ、そして各々の彫刻の精巧さに目をみはります。
特に、キリスト様が着たとされされる着物が聖遺物として保管されており、その神殿はとても綺麗でした。
ただし、聖遺物自体を見ることはできません。
この教会は二つに別れていて、もう一つの教会はステンドグラスがとても鮮やかでした。
この後は、バシリカ宮殿、カイザーテルメンを回りましたが、ここは世界遺産を登録されているとはいえ、見所として弱いかもしれません。
こんな感じで、トリーア観光を終えました。
トリーアの一番の見所はやはり、入り口にある黒い門ですね。
ドイツの中心部から少し離れてはいますが、ライン川沿いの街コルベルツ、そしてルクセンブルクから電車で一時間くらいです。
一見の価値はあると思いますよ。
最後に、観光が終わってからの昼食が面白かったのですので余談を少し。
オランダに長く滞在する私が食べたいものは、現地料理よりも日本食です。
トリーアの街を歩いていると、チビの屋というお店がありました。
だいたいネーミングで日本人経営か中国人系かは想像つきますが、この名前は日本人だろうと確信します。
メニューは牛丼、親子丼、そしてカレーライスと典型的な日本食。
これは懐かしいな〜と思ってとりあえずカレーライスを注文しました。
それから日本人スタッフを探したのですが、ドイツ人しかいない。
二階を見てみると、日本の漫画がたくさん置いてありました。
中には、ドラゴンボールとビデオガール、これは同世代だなと確信します。
カレーライスはすぐに出てきて、味は典型的な日本の味!
ご飯は粘り気のある日本のものと似ていて、とても美味しかったです。
途中でテーブルに生姜があるのを発見して、もしかして福神漬けもある?メニューの写真には載っていると思って店員さんに聞いてみると、福神漬けは今切らせてるんですよと、まさかの日本語での応答。
それからずっと日本語で会話しました。
なんでも大学の頃に二年間日本語を勉強し、そのあと日本にも一年間留学しているようです。
そして吉野家や松屋に感銘を受け、同じものをドイツに作ると、三ヶ月前からお店を始めたそうです。
ちなみに、とても若くてかわいい女の子でした(#^.^#)
ヨーロッパ人が想像する日本食は、必ずお寿司。
でも日本人は、お寿司はあまり食べないですよね。
もっと手軽な牛丼系の方がメジャーですし、ビジネスとしても十分成り立っています。
でも、ヨーロッパにはない。
ぽっかり穴が空いています。
私はこれまで、日本人が来てくれないかなーと思っていたのですが、現地の人が始めてくれている初めてのケースを見ました。
これまでも中国人系の方々がやられているのですが、どうもアレンジが強くてね(⌒-⌒; )
お寿司に傾倒してるし値段も高めだし。
彼女が日本に興味を持ち始めたのは、やはり漫画からだったようです。
これはこれは、漫画の力、侮れず、と強く思いました^_^
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