2013年1月8日火曜日

ドラッカー 「断絶の時代」


久しぶりに、ドラッカーの「断絶の時代」を読んでいる。

恐らく50年ほど前の著作なので少しタイムマシーンに乗っている感じがするけれども、内容はむしろ新鮮さを感じる。
時代に依存しない普遍的な真実を語っているということなのかな。

56ページから、日本における高度経済成長の背景が語られている。
戦後日本がグローバル化を基軸としていたという記述があって、なるほどと思った。
貿易立国の日本は確かに、グローバル社会の最先端をいっていたわけですね。
そしてその対局にいたイギリスへの批判が続く。
日本は明日のために投資し、イギリスは昨日のために投資する。
今の日本、明日に向けて投資できているのだろうか・・・
疑問だ。

ちなみにこの記述の少し前に、
「自由貿易から生ずる突然のインパクトから産業を保護するための正しい方法は(一部省略)、苦境に陥った企業や労働者に対する短期の補助金である。この目に見える直接的な保護の方が、眼に見えず、しかも社会に撮ってコストのかかる間接税や輸入手当よりよほどましである。」
とある。
この間接的な方法というのは、あのリーマンショックの直後のエコポイントが該当するのではなかろうか。
日本はこの件に関して身にしみたな〜と思ってみる。

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