2011年10月31日月曜日

ケルン大聖堂、訪問!

今日は、日本から研究室に来ていた学生につれられて初めての渡独。
ドイツ人自身が一番誇る街、ケルンを訪問してきました。
というわけでまず、ケルン大聖堂の感想をまとめてみます。

ケルン中央駅を出るとすぐに大聖堂が迎えてくれる。
ケルン司教区の歴史は4世紀までさかのぼって、現在の大聖堂は建設開始が1265年、完成が1880年。
完成まで600年以上かかった力作ぶり。
あまりの大きさと精密さに圧倒されるけど、なぜか現実味がない。
ミニチュアを虫眼鏡で見ているような、でもそれはまさしく目の前に実物としてある、という不思議な感じがした。

大聖堂の中には誰でも無料で入れる。
イギリスで多くの教会を見たけれど、最も大きいと思う。
天井はとても高くて、開放感がある。
大きな窓には荘厳なステンドグラスがはめ込まれ、その美しさに息をのむ。
所々に飾られている絵画も歴史深い一級品。
装飾品も細部まで手が込んでいて、その繊細さに圧倒された。

日中は多くの観光客で賑うけど、6時からは観光客立ち入り禁止のミサが始まる。
観光客は入り口付近からミサの模様を見学できて、厳かな雰囲気を体験できる。


教会には2つの塔があって、最上部付近に3ユーロで昇れる展望台がある。
展望台はめちゃくちゃ高いけど、エレベーターはない。
横幅1メートルくらいの狭い螺旋階段をひたすら昇らなくてはならない。
昇る人と降りる人が同じ階段を使うのですれ違いが大変で、特にドイツ人とすれ違うときに彼らの恰幅のよさを体験できる。

私は常に携帯しているMacbook airを持って上がったんだけど、これは深く後悔した。
階段は想像以上に長くて、登頂すると足はパンパンになる。
荷物を必ず、ホテルやロッカーに預けることをお勧めします。
お年寄りのおばあさんも数人チャレンジしていたけど、あの人たちはどうなったんだろう。
恐らく、途中でギブアップしたんだろうなー。

展望台からは、ケルンの町並みが一望できる。
眼下にはライン川。
川沿いに多くの建物が建ち並び、大きな街であることを実感できる。
展望台には多くの落書きがあるんだけど、なぜか全部白いペンで書かれている。
なぜフォーマットが統一されているのかとても不思議。
恐らく昔は、有料で記念に落書きさせていたんではなかろうか。

教会にある大きな鐘も目の前で見られる。
30分に1度、切りのいい時間には、鐘が動く所が見られるはず。

展望台の頂上付近には1ユーロコインと5セントコインを入れると、5セントがメダルになって出てくる機械があったので、登頂記念にひとつ。
意外と人気があって、多くの観光客がメダルを作ってた。
そこで1つ、不思議発見!
メダルの出口にはメダル飛び出し防止のための強力な磁石があって、磁力でメダルがピッタリくっついてた。
5セント硬貨は銅貨なので非磁性体。
というわけで、磁石にピッタリくっついていることはとても不思議。
あれは不純物による影響か、はたまた銅は磁石にくっつくのか。
実験に使う試料ホルダーは無酸素銅を使うけど、あれは銅が非磁性体でかつ熱伝導度がいいからのはず。
酸素を含むものは銅は磁力を持つのか。
確かに酸素は磁性体。
解明すべき新たな課題が見つかった。
ま、ただ私が無知なだけではありますが。

展望台には11時半くらいから昇り始めたけど、そのときには入り口にほとんど並んでなくて、すんなり昇れた。
でも、私たちが降りた13時ころには入り口に長蛇の列。
展望台はとても人気な観光スポットということがわかる。

まとめると、
ケルンに来たらまず、大聖堂に引きつけられる心をぐっと抑えて、荷物を預けるべし!
その後、大聖堂の中をゆっくり堪能すべし!
展望台へは、体力に自信があり、体調がよければ昇ってください。

以上、ケルン大聖堂の感想でした。

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